抵抗器は主にエレクトロニクス回路に用いられるもので、電流を流れにくくするために使用されます。
電流は2点間に電圧を掛けることで発生し、この時マイナス電荷がプラス極へ向かって流れますが、物質それぞれに抵抗率が存在し、抵抗率が高いほど、断面積が狭いほど電流は流れにくくなります。更に導体の種類や全長、温度等によっても異なるため、電流の流れやすさは一様ではありません。


導体とは電気を通しやすい金属のことで、エレクトロニクス回路では導体のほかに、シリコンやゲルマニウムを原料とした半導体も使用されています。抵抗器ではこれらのうち比較的電気を通しにくい炭素皮膜や金属皮膜を抵抗体とし、安価なものは炭素皮膜が原料です。


エレクトロニクス回路上で抵抗器を使う理由は様々で、インピーダンスマッチングや電圧レベルの固定のほか、フィルター回路等にも使われています。


抵抗器には抵抗値が決まっている固定抵抗器と、意図的に抵抗値を変化できる可変抵抗器が存在し、ほかに半固定抵抗器が存在します。可変抵抗器は回路動作中でも抵抗値を変化させることが可能で、音量調節量のボリューム部分など、電流を変化させる必要がある部分に搭載されます。
半固定抵抗器も抵抗値を変化させることはできますが、容易に変えられないようドライバー等で調節するようになっており、CDやDVDのレーザー調整部分等に使われています。


リード線をハンダ付けすることによりエレクトロニクス基板に実装するものをディスクリート部品と呼びますが、ディスクリートの固定抵抗器は炭素皮膜や金属皮膜を原材料としている一方、表面実装タイプでは金属とガラスの混合物であるメタルグレーズを原材料としています。


ディスクリートタイプの場合、部品表面にカラーコードが数本印刷されており、その並びにより抵抗値を判別することが可能です。例えば1ボルトの電圧で1アンペアの電流を流したいケースでは、1オームの抵抗を選択しますが、抵抗器には電力の定格も存在するため注意が必要です。


かつてはディスクリートタイプが多く使われていましたが、モバイル端末など装置の小型化か進み、今日では表面実装タイプがほとんどで、サイズも年々小さくなっています。


各回路で使用する抵抗器の値は、シミュレーション結果や綿密な計算のもと決定されますが、他の回路や部品の配置状況、装置の構造等によって電気信号の状態が異なるため、最終的な数値は評価デバッグ完了後に決定されます。