デジタルメディアプレーヤーとは、デジタル化された音楽や写真、動画といったものを再生するための機器のことを言います。これまでデジタル化されたこれらのマルチメディアファイルを再生するには、パソコンや携帯電話などを使わなくてはなりませんでした。しかしデジタル メディア プレーヤーはそれらがなくても再生することが可能で、用途は限定されているものの、使いやすいことから普及しています。
デジタル メディア プレーヤーと一口に言っても、どの製品も動画や音楽などのコンテンツを再生することができるというわけではありません。むしろ市販されている製品の多くはそれらのうち1種類か2種類のファイルのみを扱うことができるものがほとんどで、特定の用途に特化することで進化を続けています。
例えばデジタル オーディオプレーヤーと呼ばれる製品は、音楽などが記録された音声ファイルを再生することに特化したものです。再生された音楽を聴くためのイヤホンジャックなどを備えており、内蔵されたコーデックで様々な種類のファイルを楽しむことができます。この製品はMP3プレーヤーとも呼ばれており、パソコン上でMP3化したファイルを認識することも可能です。
一方で音楽だけでなく写真や動画も再生することができる機器のことを、ポータブルメディアプレーヤーと呼びます。手のひらサイズの端末にカラーの液晶画面を備えているのが特徴で、小さいながらも美しく鮮やかな発色で写真や動画を楽しむことができます。対応するファイル形式はメーカーや製品によって様々ですが、メジャーな規格であるMP3やMP4、JPEGなどは問題なく再生することができると考えてよいでしょう。
携帯メディアプレーヤーの良いところは、デジタル オーディオをはじめとする各種ファイルを容易に扱えることです。もともとこれらのファイルはパソコンで扱うことを想定しており、高価な端末を持っている人しか楽しむことができませんでした。しかしこうしたプレーヤーを持っていればボタンを押すだけですぐに再生することができ、頭出しやリストの編集も直感的に行うことができるのでとても便利です。
このように扱いやすく価格もリーズナブルであることから普及してきましたが、近年は同じ機能を備えたスマートフォンが普及したことで市場は縮小しつつあります。とはいえ小型で扱いやすいことや重量も軽いこと、バッテリーの消費量も少ないことから、まだまだ多くの人に支持されている機器です。